
鍼灸師をめざしている方は、資格取得の難易度やどれくらい勉強したら良いのかが気になるのではないでしょうか?
鍼灸師資格を取得するには、はり師試験・きゅう師試験の2つの国家試験に合格する必要があります。
国家試験の合格率や勉強時間の目安を把握しておくと、難易度がイメージできるでしょう。
この記事では、鍼灸師資格の難易度や国家試験の合格率、勉強時間などを解説します。
鍼灸師をめざしている方や、鍼灸師の学校に通っている方は参考にしてください。
目次
鍼灸師資格の難易度
鍼灸師の資格を取得するには、はり師試験・きゅう師試験の2つの国家試験に合格する必要があります。
これらの国家試験の難易度は高いのでしょうか。
鍼灸師の資格取得の難易度は低め
鍼灸師資格を取得する難易度は、そこまで高くありません。
はり師試験・きゅう師試の国家試験の合格率を見ると、例年70~80%程度で推移してます。
2019~2021年のはり師試験・きゅう師試験の国家試験合格率を確認してみましょう。
はり師試験・きゅう師試験の国家試験合格率
はり師試験(%) | きゅう師試験(%) | |
2019年 | 73.6 | 74.3 |
2020年 | 70.0 | 72.2 |
2021年 | 74.2 | 76.1 |
こちらのデータは新卒者・既卒者両方を含みますが、既卒者の合格率は新卒者よりも低いことを加味すると、新卒者だけの合格率はさらに高くなると考えられます。
合格についてより詳しく知りたい方は以下をご参考ください。
学校によっても差がある
はり師試験・きゅう師試験を受験するには、文部科学大臣が認定した大学か、厚生労働大臣が指定した専門学校を卒業する必要があります。
また、学校によって国家試験の合格率は異なります。
学校ごとの合格率を見てみると、新卒の受験者のほぼ全員が合格している学校が多い一方、受験者の6割程度しか合格していない学校もあります。
鍼灸師になるために学校を選ぶ際は、学校のカリキュラムだけでなく、国家試験の合格率も含めて検討するのが良いでしょう。
鍼灸師の資格取得の勉強時間は何時間くらいが目安?
鍼灸師の資格取得するための勉強時間は、働きながら独学で勉強し直す場合、500~1,000時間程度は必要ともいわれています。
最低500時間以上と考えると、毎日1~2時間勉強して半年から1年程度です。
合格率が高いとはいえ、独学で勉強するならそれなりの勉強時間の確保が必要であることは理解しておきましょう。
ただし、同じ既卒の方でも卒業後1~2年の方と数年経過している方とでは習熟スピードも異なるため、勉強時間はあくまでも目安です。
なお、国家試験対策では、模試を受けるのも有効です。
年3回程度実施されているので、最低1回は受けておくと安心でしょう。
鍼灸師資格の難易度は低め!しっかり勉強すれば合格できる
はり師・きゅう師の国家試験の合格率は75%程度と高めなので、資格取得の難易度はそこまで高くないことが予想できます。
新卒で受験する場合は、しっかりと勉強すれば多くの方が合格できるでしょう。
ただし、既卒だと新卒よりも合格率が下がると考えられるため、働きながら資格取得をめざす場合は、すきま時間も有効に使って効率的に勉強する必要があります。
鍼灸師をめざしている学生は、学校の授業をきちんと受け、自宅学習もしながらしっかり勉強すれば、鍼灸師資格を取得できるでしょう。
