総合トップ 情報かる・ける > 職種・資格について > 保育士 > 保育士試験に独学で合格できる?勉強方法や必要な勉強期間・時間を紹介
情報 かる・ける

保育士試験に独学で合格できる?勉強方法や必要な勉強期間・時間を紹介

保育士になるためには国家資格である保育士資格が必要です。
保育士資格には、以下の2通りの取得方法があります。

  • 高校卒業後、指定の保育士養成施設を卒業する
  • 年2回実施される保育士試験を受験して合格する(最終学歴が中卒・高卒で受験の場合、実務経験2年以上必須)

上記のとおり、たとえ指定の保育士養成施設を卒業していなくても、保育士試験に合格すれば保育士資格の取得は可能です。

しかし、いざ受験しようと考えると「独学で合格できるのかな」と不安になることもあるでしょう。
この記事では、保育士試験に合格するための勉強の仕方や所要時間などについて、詳しく解説しています。
独学で保育士をめざす方はぜひ参考にしてください。

保育士試験は独学でも合格できる?

保育士試験に独学で合格することは可能です。
しかし、厚生労働省が発表している保育士試験の実施状況(令和3年度)によると、保育士試験の合格率は 約20%となっており、高くはありません。

ですから、独学で保育士試験の合格をめざす場合、要点をきちんと押さえて勉強する必要があります

保育士試験は筆記試験と実技試験から成る

保育士試験には、筆記試験と実技試験があります
筆記試験は8教科9科目から成り、すべてに合格しなければ実技試験を受けることはできません。 各科目、合格するためには6割以上の得点が必要です。

ただし、一度合格した筆記試験の科目は、合格した年から数えて3年間免除 されます。
必ずしも1回の試験で9科目すべてに合格する必要はないため、「1年に3科目ずつ、3年かけて9科目」のように、2~3年 をかけて全科目の合格をめざすことも可能です。

筆記試験9科目の合格後、実技試験にも合格すれば、晴れて保育士免許を取得できます。
2022年現在は新型コロナウィルスの影響を鑑み、過去に合格した筆記試験科目の免除期間を延長する特例措置 も取られています。

保育士試験に独学で合格するための勉強方法

保育士試験に独学で合格するための勉強方法

ここでは、保育士試験に合格するための勉強方法を解説します。

スケジュールを立てる

独学で保育士試験に合格するためには、効率的なスケジュールを立て、それに基づいて勉強を進める必要があります。
特に、日々の業務をこなしながら勉強を進める社会人の場合、自身の忙しさを考慮したうえでスケジュールを組む必要があるでしょう

また、スケジュール作成の際には、「試験の1ヵ月前までに過去問で7割以上正解する」といったように、具体的な中間目標をいくつか設けておくのがおすすめです。
中間目標があることで、学習の進捗具合を判断しやすくなります。

テキストや参考書の情報をインプットする

スケジュールに基づき、テキストや参考書を読み込みながら必要な知識をインプットしていきます。
インプットの際には、学習に費やせる時間を考慮し、自身にあった方法を選択してください

要点をまとめながら学習ノートを作成する勉強方法は、知識を体系的に理解でき、応用も効く点がメリットです。
ただし、時間がかかるデメリットもあるため、学習時間を多く費やせる人は試してみると良いでしょう。

一方、学習ノートを作らず、はじめから要点がまとまっているテキストを購入して読み込む方法では、短い時間で知識を身につけることができます。
学習ノートを作る場合よりも応用問題には弱くなりがちですが、仕事をしながら試験に臨む社会人など、あまり学習に時間をかけられない人は、こちらの方法がおすすめです。

過去問や予想問題集を解く

テキストや参考書で知識をインプットしたら、過去問や予想問題集を解くことでアウトプットしましょう。
コロンビア大学の心理学者アーサー・ゲイツ氏の実験によると、記憶を定着させるためのアウトプットとインプットのバランスは「7:3」程度が良いといわれています。

そのため、過去問や予想問題集を解く時間は、インプットの時間の2倍以上を目安に取っておくと良いでしょう

また、ミスした分野や苦手な分野が出た際には、もう一度参考書を読み返して確認します。
どうしても理解できない部分がある場合は、その分野のみの学習ノートを作り、思考を整理するのもおすすめです。

保育士資格を独学で取得するために必要な勉強期間・時間

保育士試験に合格するために必要な勉強時間の目安は、100時間〜150時間程度 です
仮に1日1時間勉強すると仮定した場合は、約4ヵ月〜5ヵ月ほどかかります。

保育士試験に独学で合格するためのコツ

保育士試験に独学で合格するためのコツ

ここでは、保育士試験に合格するためのコツを3つ紹介します。

最新のテキストを活用する

勉強に使用するテキストは、最新のものを選ぶようにしましょう。
保育士試験の出題範囲は変更されることがあるためです。
法改正があった際には、該当の出題内容が変わってきます。

広く浅く勉強を進めていく

保育士試験に向けた勉強では、広く浅く勉強を進めていくことがコツです。
保育士試験の筆記試験は、9科目すべてで6割以上の点数を取る必要があるためです。
8科目で満点を取っても、一つの科目が6割に満たなければ、いかに平均得点が高くても不合格となります。
科目ごとの偏りを作らず、全体を満遍なく学習していきましょう。

生活リズムを大切にモチベーションを維持する

保育士試験の勉強には、生活リズムの管理やモチベーションの維持も大切です
特に効率よく勉強を進めていくためには、睡眠時間の確保は重要です。
睡眠不足におちいると、集中力の低下や記憶力の低下を招きます。

また、独学の場合はモチベーションの維持に苦労するケースが少なくありません。
短期的な目標を細かく設定して達成感を感じられる場面を増やしたり、同時期に受験する仲間を見つけたりなどして、モチベーションを保ちやすい状況を作ると良いでしょう。

保育士試験は独学でも合格できる!効率的に勉強しよう

独学で保育士試験の合格をめざす際のポイントを解説しました。
保育士試験の合格率は24.2%ですが、効率的に勉強を進めることで、合格は十分可能です。

執筆者について

情報かる・けるは、医療・介護従事者として働いている方や、これから目指す方の「知りたい」に応えるメディア。 全国54,000件以上の求人を扱う弊社スタッフが、編集部として情報発信! “いい仕事が見つかる・いい仕事を見つける”ための、有益なコンテンツをお届けします。 https://twitter.com/karu_keru

いいねと思ったらシェア
見つかる・見つける かる・けるとは?

かる・けるは、医療介護の仕事を探せる求人情報サイト。あなたに合った医療介護求人が見つかります。すべてのお仕事情報は、勤務地、年収や月収などの給与、正社員、契約社員、パート・アルバイト、業務委託などの雇用形態、施設のサービス形態といった条件で検索でき、希望に合う求人を簡単に探しやすいのが魅力です。就きたいお仕事が見つかったら、そのまま応募も可能。応募はダイレクトに求人掲載事業者に届くので、スピーディかつスムーズに進みます。医療介護分野での就職はもちろん、転職、復職の際にも活躍するサイトです。