保健師国家試験の受験を検討している人で、合格率や合格基準が気になる人は多いのではないでしょうか。
今回は、データをもとに保健師国家試験の合格率について分析しました。
受験を検討している人は、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。
目次
保健師国家試験の合格率は?
2021年2月に行われた第107回保健師国家試験をはじめ、過去5年間の動向について調査しました。
保健師国家試験の合格率
合格率の高さは、受験を検討するうえでの大きな判断要素となるでしょう。
ここではまず、気になる合格率に着目します。
ぜひ参考にしてください。
令和5年2月に実施された、第109回保健師国家試験の合格率は93.7%となっており、そのうち新卒者は96.8%、既卒は56.6%でした 。
前年の令和4年の合格率は89.3%、そのうち新卒は93.0%、既卒は26.8%となっていることから、1年で5%近くの差があることがわかります。
その年によってばらつきがありますが、新卒と既卒の合格率には大きな差があるのが特徴です。
新卒者の場合、受験する年度の11~12月頃には実習や授業などが終了します。
国家試験のある翌年2月まで、勉強時間を十分に確保できるため、合格率が高いと考えられます。
過去5年間の保健師国家試験の合格率推移
次に、過去から現在までの保健師国家試験の合格率の移り変わりを見ていきましょう。
以下に、過去5年間の保健師国家試験の合格率の推移をまとめました。
実施回 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 新卒者合格率 |
第105回 | 8,376人 | 6,852人 | 81.8% | 88.1% |
第106回 | 8,233人 | 7,537人 | 91.5% | 96.3% |
第107回 | 7,834人 | 7,387人 | 94.3% | 97.4% |
第108回 | 7,948人 | 7,094人 | 89.3% | 93.0% |
第109回 | 8,085人 | 7,579人 | 93.7% | 96.8% |
105回から109回までの5回の合格率の平均は90.1%となっており、9割以上の人が合格していることがわかります。
なお、新卒の合格率は第105回を除き90%以上で、平均は94.3%となっており、95%に迫る勢いです。
このような結果から、いかに新卒での合格率が高いかがわかるでしょう。
保健師国家試験の合格点と合格基準
保健師国家試験の合格点や合格基準について確認しましょう。
合格基準
ここからは、保健師国家試験の合格点や合格基準について見ていきましょう。
第105回から第109回の状況を以下の表にまとめました。
実施回 | 合格基準(得点/満点) | 得点率 |
第105回 | 87点以上/145点 | 60.0% |
第106回 | 87点以上/144点 | 60.4% |
第107回 | 87点以上/142点 | 60.5% |
第108回 | 86点以上/142点 | 60.5% |
第109回 | 87点以上/144点 | 60.4% |
過去5年間は60%以上の得点があれば合格できているという結果になりました。
過去5年の合格点や合格基準は多少の違いはあるものの、大きな変化はありません。
保健師国家試験に確実に合格するなら何点取れば良い?
過去の保健師国家試験の合格基準から、60%以上の得点率があれば合格の可能性が高まることがわかりました。
満点を140~145点とすると、84~87点程度の得点があれば合格圏内に達する可能性が高いです。
とはいえ、新卒の場合も既卒の場合も、限られた時間を有効に使って効率よく勉強を進めることが大切です。
保健師国家試験の合格率を知り、試験対策へ活かそう
保健師国家試験に合格するためには、まず国家試験の詳細を理解しておきましょう。
保健師国家試験の試験科目は、公衆衛生看護学、疫学、保健統計学、保健医療福祉行政論 です。
保健師の国家試験の合格率は90%を超えることが多く、しっかりと勉強をすれば合格を目指せる試験であるといえます。
得意・不得意があっても、どの科目も万遍なく勉強しておくこと、時間を有効に使った勉強が合格のカギとなります。
保健師国家試験の受験資格など、試験に関する詳細はこちらの記事もご参照ください。