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登録販売者資格の難易度は?他の資格との比較や全国の合格率までわかりやすく解説

ドラッグストアなどで働く登録販売者になるには、登録販売者試験に合格する必要があります。
登録販売者をめざしている方のなかには、どれくらい難しいのか、どのくらい勉強すれば良いのか、目安を知りたい方もいらっしゃるでしょう。

この記事では、登録販売者の難易度を過去の合格率を参考にして解説します。
他の資格と比べたときの難易度や必要な勉強期間も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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登録販売者資格の難易度

登録販売者の合格率は以下で詳しく見ていきますが、全国平均で平均すると40%台前半です。
受験者の半数近くが合格する試験なので、しっかりと勉強すれば誰でも合格を狙える難易度だといえるでしょう。

なお、登録販売者試験は2015年に制度が変わり、誰でも受験可能になりました。
そのため、2015年以前に比べると受験のハードルも下がっています。

登録販売者資格の合格率推移

実際の登録販売者の合格率について確認していきましょう。
都道府県によって難しさが異なる点も、登録販売者の特徴になります。

全体での合格率

受験資格が廃止になった2015年までと現在では、受験者数も合格率も異なるため比較はできません。
そのため、以下の表で2015年から2021年までの登録販売者の合格率を見ていきましょう。

2015年度 45.9%
2016年度 43.7%
2017年度 43.5%
2018年度 41.3%
2019年度 43.4%
2020年度 41.5%
2021年度 49.3%

参照元:これまでの登録販売者試験実施状況等について

表を見ると、2019年は43.4%、2020年は41.5%の全国平均合格率になっています。
2020年の都道府県別合格率については、30%台のところもありますが、50%を超えるところもあります。

都道府県ごとの合格率に差はあるものの、2015年から2020年までの全国平均合格率が40%台前半で推移している ので、難易度に大きな変化はないと考えて良いでしょう。

試験は合計点数の7割程度の得点が合格基準とされています。
より具体的な合格点を知りたい方は、以下の記事もあわせて確認してみてください。

都道府県によって難しさが異なる

【各都道府県の合格率の一例】

都道府県 2020年度 2021年度
北海道 64.3% 47.4%
岩手県 56.9% 50.1%
埼玉県 23.4% 30.1%
東京都 26.0% 33.0%
神奈川県 28.2% 38.7%
広島県 46.6% 58.1%
福岡県 44.2% 43.5%
関西広域連合
(滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・和歌山県)
58.8% 39.7%

出典元:令和元年度登録販売者試験実施状況,令和2年度登録販売者試験実施状況

登録販売者試験は都道府県で実施されるため、試験日はもちろん、問題内容や難しさも異なるのが特徴です。
厚生労働省では登録販売者試験の難易度に格差が生じないようにガイドラインを作成していますが、合格率に差があります。

例えば、2021年の合格率が最も高いのは広島県の58.1%、最も低いのは埼玉県の30.1% になっています。
ほぼ6割が合格する県と3割しか合格しない県があることからわかるように、都道府県ごとに格差が存在する状態です。

以下の記事では、都道府県別の合格率をまとめています。
受かりやすい県、受かりにくい県について知りたい方は、あわせてチェックしておきましょう。

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登録販売者資格を他の資格よりも取得しやすい理由

結論からいうと、登録販売者資格は他の資格と比べると比較的取得しやすいといえます。
その理由は大きく二つあります。

取得しやすい理由①受験資格がなくなった

登録販売者資格が取得しやすい理由の一つ目は、2015年から登録販売者試験には受験資格がなくなり、誰でも受験できるようになったからです。

他の資格では、大学を卒業したり、指定のカリキュラムを修了したりするなど受験資格が必要なケースもあります。
なかには実務経験が必要なものや、受験資格に年齢が関与しているものもあります。

例えば、登録販売者と同じく薬を扱う薬剤師の場合は、6年制の大学薬学部を卒業し、国家試験に合格しなければなりません。
そのため、薬剤師と比較すると登録販売者は受験の際に学歴が問われないので簡単だといえるでしょう。

取得しやすい理由②合格率が40%程度

登録販売者資格が取得しやすい理由の二つ目は、合格率が40%程度あるからです。
例えば、2021年の介護支援専門員(ケアマネージャー)実務研修受講試験の合格率は23.3%となっており、登録販売者試験よりも合格率がかなり低くなっています。
ただ、資格がなくても働けるうえに、民間資格で合格率が90%程度の調剤薬局事務検定に比べると、登録販売者資格のほうが難易度は高くなります。

その他にも合格率の高い資格が存在するため、一概に登録販売者資格が簡単な資格とは言い切れませんが、比較的取得難易度は低めと考えて良いでしょう。

また登録販売者は、国の資格制度として認定されています。
登録販売者資格が国家資格かどうか気になる方は、以下の記事をご参照ください。

登録販売者の難易度は比較的低い!きちんと対策すれば合格できる

登録販売者は誰でも受験ができて、合格率も高い傾向にあるため、比較的難易度の低い試験です。

とはいえ、1回の試験で6割は不合格なので、きちんと対策してしっかり勉強する必要があります。
都道府県によっても合格率に差があり、なかには合格が難しい県もあるので、事前に受験する場所の合格率を調べておくと良いでしょう。
また、過去問を解いておくと安心して試験に臨めます。

他の資格に比べても受験しやすい登録販売者の試験に、ぜひ挑戦してみてください。

登録販売者の資格は独学で取得することも可能です。
以下の記事では、合格に向けたおすすめの勉強法とコツを取り上げているので、ぜひ参考にしてみてください。

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執筆者について

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